一社でも多く、休職者が安心して 復職できる環境をつくるために

社会課題に向き合う会社で、自身の興味や経験を活かしたいと思ったことが入社の決め手だった
これまでのキャリア遍歴、またMHTグループに入社しようと思った背景や決め手を教えて下さい。
大学で心理学を学ぶ中で、心の問題を抱える方に対して治療を行うだけでなく、その方の環境を良くしていくということに興味を持ち、大学卒業後に精神保健福祉士の資格を取得。その後は公認心理士の資格も取得しました。
そして、これまで医療機関において精神・発達障がい者の方々の就労支援であったり、企業側の受け入れ態勢の構築、またメンタル疾患によって休職された方の復職支援など、リワークプログラムの運営や企業側に対して復職される方向けのアドバイスなどを行ってきました。
そうして心の問題を抱える個に向き合ってきたのですが、より根本的な解決のためには、企業そのものの風土や環境自体を変えていくことが重要であると思うようになっていきました。
そんなタイミングで、代表の刀禰から「一緒にやらないか」と声をかけてもらったことが、MHTグループ入社のキッカケです。
そして、社会的には働き方改革が進む中、教職員の働き方改革は進んでおらず、教職員のメンタル不調を減らせていないことが個人的に問題意識を持っていた中、MHTグループでは教員のメンタルヘルス対策を行うプロジェクトをはじめ、将来的には事業展開していくといった話を伺い、そうした社会課題に向き合う会社で、自身の興味や経験を活かしたいと思い、入社することを決意しました。
現在はコンサルティングチームにてコンサルタントとして勤務されていますが、具体的な業務内容について教えて下さい。
企業に対して、産業保健が正しく機能するためにはどうするべきかといった産業保健の最適化のためのコンサルティングであったり、メンタル不調で休職した方の復職のための仕組み化構築のコンサルティングを担当しています。
たとえば休復職の仕組み化であれば、一社に対して3~4カ月程度かけて仕組みを構築し、さらに正しく運用できるよう、定期的な打ち合わせを通じて課題解決にも伴走するなどの運用支援も行います。
また、健康経営をどう実現するか、より健康経営を推進するためにはどうすべきかといった健康経営のコンサルティングから、障害者雇用を具体的にどう進めていくのかなどのご相談に対してコンサルティングも担当。そして教職員のメンタルヘルスプロジェクトとして、休職した職員の方が復職する上で最適なフローの策定なども現在行っています。
医療機関からビジネスマインドを求められる営利企業へ。挑戦を応援する風土がこの会社にはある
健康経営コンサルタントとして働く面白さややりがいはどういったところにあると感じていますか?
休復職の仕組化に課題を感じている会社は多くあるものの、各会社ごとに必要な仕組みや運用は異なります。そうした会社の状況に最適な仕組みを構築し、実際に運用できるようにしていくことで、その会社での休職率であったり、再休職する人が減っていくことが大きなやりがいですし、そうした会社が増えていくことに達成感を感じています。
そして、健康経営を進めていく上で私たちは働く従業員の根幹の部分に携われるため、本質的な課題に向き合い、いろいろと対話できることもやりがいを感じている部分でもあります。その結果、感謝の言葉をいただくことも多く、意義のある仕事であると日々感じています。
医療機関から民間企業へと働く環境を変えたことで、大変だったことは何かありましたか?
医療機関で働いていたときは、「どうやって売上を上げていくか」という発想はなく、目の前の患者に向き合うというのが仕事でした。そのため、MHTグループに入社して苦労したことは、いかに利益団体として、営利的なマインドを持つかということです。
たとえば医療機関であれば患者の気持ちを大事にしますが、営利企業であれば売上を上げるためにロジカルに動いていくことが求められます。そうした根拠を持ってロジカルに動いていくというのは、MHTグループに入ってとても勉強になったことのひとつです。
また、医療機関であれば学会発表などのアカデミックなシーンに向けた資料作成が中心でしたが、営業のための提案資料は当然ながら学会発表の資料とは異なりますから、そうした資料作成含め、ビジネスに求められるスキルやマインドセットを身につけることにはじめは苦労しましたが、まわりのサポートもあり、徐々にそうしたビジネススキルは身につけていくことができました。
実際に入社してみて、MHTグループにはどういった文化や風土があると感じていますか?
MHTグループは、これまでやってきたことを同じように続けようとするのではなく、いまあるものを大事にしながらも、常に新しいことに挑戦していこうという風土があります。
そのため、チャレンジするメンバーを応援してくれる環境があり、できないこと、難しいことに対して否定や批判をするのではなく、どうしたらできるのかと一緒に取り組んでいくようなカルチャーがあります。
また、資格取得のための補助制度もあったりと、個として成長できる環境がMHTグループにはあると感じています。
企業の健康経営における本質的な課題に向き合い、伴走支援をしていくからこそ、大きなやりがいや達成感に繋がる
健康経営コンサルタントのメンバーはどういった方々が多いですか?
社労士の資格を持っているメンバーもいれば、労務の視点からコンサルティングをしていくメンバー、また経営エキスパートアドバイザーの資格を持ったメンバーから看護師や保健師の免許を持っているメンバーなど、多様なスペシャリストたちが集まっています。
そのため、日々の案件の中で何か自分ひとりでは解決できない、もしくは知識が欠けている部分に関して、そうした専門性を持ったメンバーに相談したり、アドバイスをもらえる環境です。
また、会社のカルチャーにも通じることではありますが、メンバー全員に共通しているのは「できない」から入らないということ。いくら難易度が高い案件でも、どうすればできるかを考えていく人たちが集まっています。
今後どういったことにチャレンジしていきたいですか? また求職者の方へメッセージをお願いいたします。
まずは、メンタル不調が原因で休職されてしまう方というものを一人でも多く減らせるよう、また休職された従業員の方が一人でも多く安心して復職できるような体制や仕組みづくりを、一社でも多くつくっていきたいと考えています。
そして、休復職の仕組みがあっても適切に機能していなかったり、浸透していなかったりする部分は多々あると思っており、ただ仕組みをつくるだけでなく、休職した従業員の方が安心して復職できる状態を当たり前にするということを中長期的に取り組んでいきたいと思っています。弊社では企業のメンタル不調などの健康経営の課題に対して、形式的な支援ではなく、本質的な部分に向き合い、伴走して支援をしていく会社であり、そのため、本質的な健康経営の実現に興味がある方にとっては、非常にやりがいがあり、達成感を感じられる環境です。ぜひ一緒に働けることを楽しみにしています。